【チーム紹介】 アトレティコ・ナシオナル 〜 緑の絶対王者
チーム紹介第二回はコロンビアの緑の王者
アトレティコ・ナシオナル(Atlético Nacional)
コロンビア第二の都市であるメデジンに本拠地を構える強豪はリーグ初年度から参加するオリ10のうちの1つです。ミジョナリオス、サンタ・フェと同様に下部リーグへの降格を経験していないチームになります。
総獲得タイトルは25(以上)!
リーグを引っ張る緑野郎
最初の優勝は史上最強と言われたミジョナリオス黄金時代に終わりを告げる1954年。
その後はちょこちょこと優勝してタイトルのないアメリカをからかっていたが、80年代にアメリカが覚醒。若干存在感が薄くなってしまった。
時勢が変わったのは2000年に入ってから。
2005年から2017年までの12年間で、3連覇を含む9タイトルを一気に獲得。
ミジョナリオス、アメリカを抜いてタイトル数トップへ躍り出た。
この期間で4つのコパも獲得している。
しかし、なんといってもナシオナルで一番のタイトルは2016コパ・リベルタドーレス(南米選手権)だろう。
予選から圧倒的な力で無敗をキープ。決勝ではインディペンディエンテ・デル・バジェ(エクアドル)を下して南米王者に輝いた。
コパ・リベルタドーレス60年の歴史の中コロンビアの優勝チームはナシオナル(2回)とカルダス(1回)の2チームだけなのでこれはかなりドヤポイントだ。
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(なおご存知のようにその後のクラブW杯で嘘のように負けた。
よってファンの間ではクラブW杯は無かったことになっている。)
憎きライバルども
歴史あるチームにはライバルがつきものだ
クラシコ・パイサ(メデジンダービー)
メデジンのスタジアム「アタナシオ・ヒラルド」を本拠地とする2チームの激突は最高にヒートアップする。メデジンの赤い方、インディペンディエンテ・メデジンも6回の優勝を持つ歴史あるチームだ。緑のナシオナルは南側、赤のメデジンは北に陣を取り熱狂的な応援団合戦が繰り広げられる。
通算成績は今までに320試合開催されアトレティコが131勝91敗と勝ち越している。
アメリカ・デ・カリ
当初はあまり重要な試合とされていなかったが(シンプルにアメリカが弱かったので)、1979年からは決勝を含む重要な試合でよく当たるようになり、その重みが増してきた。
カリ、メデジンというコロンビアを代表する都市のプライドをかけた試合だ。
通算ではナシオナルが1勝だけ勝ち越し実力は均衡している。
ミジョナリオス
こちらも(シンプルにミジョナリオスが強すぎたので)リーグ開始から数十年間はあまり意識されていなかった。1986年に選手の移籍問題を巡って両チームが対立。国を代表するダービーと認識されるようになった。ミジョナリオスが昔の貯金を合わせて25勝ほど勝ち越している。
名将 フアン・カルロス・オソリオと優勝を目指す
現在のコロンビアリーグで1番の名の知れた監督だろう。
2012年から15年にかけてナシオナルの監督を勤め幾多ものタイトルをもたらした名将は今シーズンもチームを率いる。
カルダスでの南米制覇や、メキシコ代表監督として2018年ロシアW杯でグループステージを突破した実績を持ち、昨シーズンは前期5位と苦しんだものの後期は1位。
2020シーズンもここまで好調で5期ぶりの優勝に期待がかかる。
超個人的注目選手!
ホセ・フェルナンド・クアドラード(José Fernando Cuadrado Romero )
今年35歳の大ベテランGK。プリメーラAで10年間スタメンを張り続ける実力者だ。オスピナと同じ時代に生まれたせいで知名度はないが、代表キャップも22試合ある。2018年にはロシアW杯へも行った。まだまだ若いキンターナにポジションを譲るつもりはなさそう。
ダニエル・ムニョス(Daniel Muñoz)
23歳の若さにしてナシオナルのゲームキャプテンを勤める。前線でプレーすることが多く、ラストパスも出せて裏抜けが上手。DF登録。加入初シーズンの2019後期は7ゴールを記録した、コロンビアA代表にも選出された(怪我のため出場はなし)
南米王者のフラメンゴへの移籍が噂されている(切実に行かないでほしい)
私、オソリオ監督のファンなのでナシオナルもすこーし応援してます。