清水GK ネト・ヴォルピはこんな選手だ! 過去には首脳陣と揉め事も
ブラジル人長身ゴールキーパー
身長189cmのブラジル人ゴールキーパー ネト・ヴォルピ [ Alvino Volpi Neto ] は2012年にブラジル2部リーグのフィゲレンセでプロデビューします。
2018年夏にコロンビアへ活躍の地を移すことになりますが、ブラジルでは4部リーグ相当のインターナシオナルSCでサンタカタリーナの州大会に出場したのを最後に1年間公式戦出場がありませんでした。そのためネトの獲得は少々の驚きと批判を持ってコロンビアのファンに伝えられました。
コロンビアの大名門 アメリカに加入
2018年後期にコロンビアの名門クラブであるアメリカ・デ・カリ(América de Cali ) (通称アメリカ) に加入しましたがチームは低迷。ネトも思うような活躍はできませんでした。
2019年の前期は同リーグのデポルティボ・パスト(Deportivo Pasto)にローンに出されます。
パストでスタメンの座を掴んだネトはジュニオールとの決勝を含む26試合に出場。
クリーンシートが12試合、合計失点がリーグ最小の15点と圧倒的な活躍を見せ、2019年前期の最優秀GKに選出されます。
このシーズン、パストにリーグ準優勝という結果を残し、2019年夏アメリカに堂々の復帰。
2019年後期も好調を維持しシーズンを通してスタメンを張り続けました。
魅力満点のプレースタイル
思い切りのいい飛び出しとシュートブロック。
そのプレースタイルゆえにハイボールを処理し損なうシーンもありますが弱点といえるかは微妙。
あまりボールを持ちたがるタイプではありませんが 1人飛ばしの中距離パスなど自信を持っているようです。また川崎戦で見せた低い弾道でよく伸びるパントキックが話題になりました。
【攻撃の起点】ネトヴォルピのパントキックを間近で撮ってみた!(受け手側の目線もアリ)
特に象徴的なのは2019年後期の決勝戦で見せたこのセーブではないでしょうか?
決勝ゴールにも値するこのビッグセーブはアメリカファンの記憶にも刻まれています。
過去にはコーチと揉め事も
2019年10月のインタビューでアメリカのGKコーチは能力不足だと批判。コーチとは健全な会話、ディスカッションができているとしながらも、自分たちのレベルを上げるためにはより良い人材が必要で、チームは来季はコーチのレベルを上げるための新たなコーチを雇う必要があると強く批判しました。
これによってその週末におこなわれたスーパークラシコ アトレティコ・ナシオナルとの重要な試合でスタメンを外されています。
アメリカは、コロンビア代表に選出経験もあるエデール・チャウクス(Éder Chaux)と新たに契約。2019年シーズンは第2キーパーとして確かな力を示してきたベネズエラ人ジョエル・グラテロル(Joel Graterol)もいることもありゴールキーパーの層は厚いアメリカ。
アメリカ退団 そして清水エスパルスと契約へ
このようなこともあり、活躍にも関わらずシーズン限りでの退団が既定路線になりました。
クラブ幹部もネトと来季の契約をしないことをシーズン終了直後に明言しており、チームを探しているところだったと話しています。
65万ユーロ(7600万円)程度の評価を受けていました。
清水との2年契約で話がまとまりました(20%をアメリカが保持)
愛さずにはいられない素敵な人柄
1年半の短い期間でしたが、その実力と実直な性格でアメリカのファンによく愛された選手でした。
インタビューからもその真面目な人柄がよく伝わってきます。(スペイン語も上手!)
コーチ批判などもその真面目さと向上心ゆえでしょう。
そして昨年末素敵なブラジル人の奥様とご結婚したようです。おめでとうございます!
【奥様ジェニファーさんのインスタグラム】
ネト・ヴォルピ選手の日本での活躍を心から願っています!
今回の記事を書くにあたって以下の記事を参考にしました(リンク参照)
POSTBON LIGA DEPORTIVO
また使用した写真は全てアメリカ・デ・カリ公式ウェブサイトから引用したものです。